最近、ふと考えたことがありました。
生徒さんに、
「他の教室のレッスンに行ってもいいよ」
「ワークショップに参加してきていいよ」
と、私は本当に心から言えているだろうか、と。
バレエの世界には、本当にたくさんの先生がいます。
教え方も、考え方も、身体の使い方も、実にさまざまです。
世の中には「刺激になるから」「経験になるから」と、
どんどん外へ出す風潮もあります。
でも私は、ただ「行けばいい」「見てくればいい」とは、
軽く言えないな…と感じるようになりました。
それは、生徒さんの身体と心を預かっている立場として、
外に出す=何が起きても引き受ける覚悟があるか
を、いつも自分に問い直しているからです。
正直なところ、
「安心して行っておいで」と言える教室は、そんなに多くありません。
技術が高いから。
有名だから。
経歴がすごいから。
それだけでは、安心とは言えない世界だということも、
私はたくさん見てきました。
身体の使い方一つで、
バレエは簡単に人を壊してしまいます。
正しい指導があれば、身体は育ちますが、
合わない使い方をすれば、
ほんの短い期間でも積み重なって癖になり、
元に戻すのに何年もかかることもあります。
だから私は、
「どこでも行ってきなさい」とは言えません。
むしろ、
「どこへ行くのか」
「どんな先生なのか」
「どういう身体の使い方をしているのか」
その一つひとつを、
きちんと知った上ででないと、
安心して背中を押せないのです。
でも同時に、私は思っています。
外の世界を見ることそのものは、悪いことではない。
違う風に触れることも、また学びです。
それでも、
もし外でつまずくことがあっても、
戻ってきたときに、ちゃんと整えられる場所でありたい。
私は、ミアビアをそんな教室にしたいと思っています。
外で何か感じて帰ってきたとき、
「ここでまた整えよう」と思える場所。
「安心して戻れる」「ここに居ていい」と思える場所。
バレエは、競争のためにあるものではありません。
誰かと比べるためのものでもありません。
自分の身体と向き合い、
自分の感覚を育てていくためのもの。
だから私は、
一人ひとりの身体を大切に育てる教室でありたい。
そして、どこへ行っても、
「ここが自分の拠り所だ」と思ってもらえる教室でありたい。
そう思いながら、
日々、レッスンをしています。